先輩に聞く「ノートPCの選び方と活用法」

「入学時にノートパソコンを買わなきゃいけないことはわかったけど、どんな機種を選んだら良いのかわからない」「そもそも、大学でどんな使い方をするのかイメージできない」というひともいるのではないでしょうか。情報工学科でPCをどう使っているかは、現役の学生に聞いてみるのが一番でしょう。

と言うわけで先輩達に色々と聞いてみました。


PC必携 座談会.jpg

Q:必携PCについて、学科推奨スペックを見て、どう思いましたか?

M君:僕はメモリ容量が4GBというのはちょっと少ないかなと感じました。情報工学科に入学してプログラミングを勉強すると、自分でも色々なことを試してみたくなります。例えば Android スマフォ用のアプリ開発をするには、Android Studioというプログラミング用のソフトウェアをPCに入れる必要があるのですが、メモリ容量が4GBのPCではうまく動きませんでした。8GBくらいあるとスムーズに動きます。

Ki君:プログラム開発をある程度しっかりとやろうとするなら、僕もメモリ容量は8GBは必要と思います。特にWebサービスやサーバにアクセスするアプリを開発する時には、PC上に仮想的に別のコンピュータを立ち上げる「仮想化環境」を使うのが便利なのですが、その仮想化環境を動かすためにも大きめのメモリ容量が必要です。あと、プログラムを作っている間にはインターネットで資料を調べたり、音楽を聞いたり、仲間とLINEをやりとりする場合もあって、ついつい色々なソフトウェアを同時に立ち上げてしまいます。メモリが少ないとスムーズに切り替えができなかったりして、少しイラっとすることもあります。

Q:講義ではどういう使い方ができますか?

H君:資料がPDFファイルで提供される講義がありますが、スマートフォンの小さな画面では見づらいです。2in1タブレットPCを使っているとPDFファイルに画面上で直接メモ書きができてあとで見返す時に便利です。講義ノートをタブレットPCで取っている友達もいますよ。

M君:1、2年生の頃は、試験前になると大学内の自習スペースに友達と集まって9時くらいまで勉強していました。自宅に帰ってからも勉強するのですが、わからないところがあると Skype で友達に教えてもらったりしていました。

H君:学科のプログラミング演習で使う電算演習室のPCは UNIX環境で、コマンド操作がメインです。Windows PC でも WSL(Windows Subsystem for Linux) というソフトをインストールすれば、UNIXのコマンドが使えます。かつてはバグが多かったのですけど・・・

Ki君:最近になってからはバグはないようだね。UNIXという点では mac はUNIXライクなOSでterminalによるコマンド操作がしやすいです。僕はプログラミング開発をしたい人には mac を勧めます。

<補足> 情報工学科では電算演習室と同じソフトが使えるようにカスタマイズした WSL(Windows Subsystem for Linux) をダウンロードできるようにしています。インストール手順の詳しいマニュアルも提供しています。

Q:皆さんが今使っているPCも踏まえて、お奨めは?

H君:生協のPCは4年間の保証がついていてサポートが充実している点が特徴だと思います。生協PCを対象とした生協主催のパソコン講習会もありますし。その分のコストがかかるため、どうしても値段が高くなってしまいますよね。

N君:通学などでノートPCを持ち歩いたり、自転車に載せたりする場合は故障する可能性が高くなるので、保証が役に立つ場面があるかもしれません。逆に、普段から丁寧に扱うように心がけて故障のリスクを下げれば保証の必要性も下がるので、その分のお金を性能アップに回しても良いのではないかと思いますね。個人的には、ベンチマークサイト(https://www.cpubenchmark.net/singleThread.html)を参考にしてCPUベンチマークスコアの高いノートPCを買って大事に使うのを勧めます。

Ku君:僕のPCは、CPUはcore i3、15.6インチディスプレイ、重量2kgで結構重いんですけど、値段は3万円ととても安くできました。でも今選ぶとすれば、CPUはcore i5くらいでストレージはSSDにして、11インチ~14インチぐらいの持ち運びがしやすいPCの方がいいと思います。

Ki君:僕はやっぱり mac です。今は MacBook Airの一番安いヤツを使っているんですが開発するのにも使えますし、普通に使う分にも充電長持ちしてかさばらないです。開発をしないのであれば Windows PC で安く抑えることもできます。

N君:率直に言って、教養教育科目の課題はWord(ワープロソフト)でレポート執筆、PowerPointでスライド作成してプレゼンテーション、PDF Reader等で講義資料を確認できれば事足りると思います。映像編集やデスクトップミュージック(音楽作成)のソフトを使うためにどうしてもWindowsやMac OSじゃなきゃいけない人を除いたら正直OSはなんでもいいような気もします。