社会・地域活動
出前授業
三重大学大学院工学研究科では,理工系教育振興の一環として,本研究科教員が三重県下の中学校・高等学校に出向き科学技術の面白さを中学生・高校生に直接語りかける,いわゆる「出前授業」を平成8年度から毎年実施しています。お陰さまで好評を得ております。
目的
真に人間を豊かにする科学技術を発展させるには,若い科学者・技術者を育成するとともに,次代を担う若年層の科学技術に対す る理解を深め,理工系離れに歯止めをかけることが大切である。そのため,中学生・高校生に科学技術の面白さを伝え,柔軟な発想を持つ独創的な人材の育成に 寄与することを目的とする。
対象
三重県下の中学生及び高校生
実施方法
実施日時,実施方法については,当該中・高等学校と本研究科の担当教員との間で日程等の連絡・調整をお願いします。 なお,実施日程等が決定いたしましたら,学校長から工学研究科長宛実施について依頼文書の送付をお願いします。
経費
講師の派遣にかかる旅費等は工学研究科にて負担。
申し込み・お問い合わせ先
- 三重大学工学研究科チーム(総務)
- Tel: 059-231-9467
- e-mail: eng-somu [at] eng. 末尾に mie-u.ac.jp を追加して下さい.
情報工学科(情報工学コース)の出前授業メニュー
講師 | 対象 | テーマ | 授業の内容 | |
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1 | 河内 亮周 教授 | 高校生 | テレポーテーションのやり方教えます! ~量子情報科学事始め~ | 光子や電子といった微小な粒子(量子)の世界では、高校でも学習するニュートン力学では説明できない不思議な現象が多くあります。この不思議な現象を情報通信・計算技術に応用しようとする新しい学問領域が量子情報科学です。「量子テレポーテーション」という不思議な技術を題材に、量子情報科学の概要を分かり易く解説します。 |
2 |
山田 俊行 講師 |
高校生 | コンピュータで解く組み合わせ最適化 | 多数の組み合わせの中から最適なものを選ぶ問題を、コンピュータを使って解く方法を解説します。問題を効率的に解けるように、問題の表現方法や解法の処理手順を工夫します。 |
3 |
高木 一義 教授 |
高校生 |
コンピュータのつくりかた |
コンピュータの設計にまつわる話題を解説します。コンピュータとその構成要素がどのようなアイデアに基づいてつくられているか、計算の手順をどのようにデジタル回路として実現するか、また、論理設計の考え方、設計問題の難しさとそれを解くための方法について説明します。 |
4 |
大野 和彦 講師 |
高校生 |
並列コンピュータの作り方と使い方 |
地球シュミュレータのように大規模なものから、PCグリッドのように手軽なものまで、複数のプロセッサを使ったコンピュータの仕組みやプログラミング方法を解説します。 |
5 |
真鍋 哲也 教授 |
高校生 |
自分の将来ビジョンを考える |
高校生の皆さんが自身の将来を考える一助になることを目的としてビジョンについて解説します。将来の研究開発職に就くために必要なものは何かと問われた時、多くの生徒さんは専門知識とお答えになると思います。もちろん自分の専門分野に関する知識は必要です。しかしながら、それだけではありません。なぜ、この研究開発に取り組むのかというビジョンが重要です。講師の企業研究所における経験を交えて解説します。 |
6 |
鈴木 秀智 准教授 |
高校生 |
医用画像で診断支援 |
代表的な医用画像を紹介し、計算機による処理法を説明します。 |
7 |
成瀬 央 教授 |
高校生 |
光ファイバは通信以外にも役立とうとしている |
最近光ファイバは通信媒体として身近なものになってきているが、安全な社会を見守る、いろいろな構造物のモニタリングのためのセンサとしても研究開発が進められています。授業では光ファイバセンサの原理、構造物への適用などについて説明します。 |
8 |
林田 祐樹 教授 |
高校生 |
ヒトの脳とコンピュータとをつなぐ |
私たちを含む動物の脳神経系は、コンピュータのように様々な情報を処 理したり、 現在のコンピュータには真似できないほどの創造的知性を発 揮したりします。 いま世界中で、そんな脳神経系の構造や機能を、色々 な意味で参考にしながら、 新しい情報処理技術の開発や創出が進められ ています。この出前授業では、こうした最近の新技術の動向を大まかに 説明しながら、その新技術が脳を含む心身の老化や障害を補っていく、 そんな未来についてお話します。 |
9 | 小川 将樹(助教) | 高校生 | バーチャルリアリティの歴史と、今 と、これからのこと | バーチャルリアリティ(VR)が実際に社会に応用されつつある今、これ からの社会にVRがどのように関わり得るのでしょうか。まずは、先駆者 が思い描き、実現に向けて奮闘したVRの歴史と、第2次VRブームと呼ば れる今についてお話しします。その後に、これから皆さんが作っていく 社会におけるVRの可能性について、考えてみましょう。 |
10 |
若林 哲史 教授 |
高校生 |
コンピュータが文字を読む |
文字認識を中心とした画像認識技術の紹介です。 |