専門科目「情報工学特別講義」を紹介します

情報工学科では、学部3,4年生と大学院生を対象に「情報工学特別講義」を開講しています。この科目は、

  • 情報工学が産業界で実際にどのように活用されているか、
  • 情報工学が社会基盤や市民生活にどのように貢献できるか、
  • 情報工学が活用されている研究分野の最先端の動向、

などを知って、大学での学びや研究活動のモチベーションにつなげることを目的としています。各回、産業界の第一線で活躍されている技術者の方や、学術界の最先端で活動されている研究者の方に講義をしていただいています。本学科の卒業生に講師の依頼をすることもあります。

5月31日(水)に、アイシン精機株式会社 電子先行開発部 秋田 時彦さんをお迎えして「自動運転・ITSの概要とその要素技術」を講演していただきました。

渋滞緩和・交通事故減少・低酸素社会をめざす取り組みの始まりから、将来像までのITS(Intelligent Transportation Systems)の概要をていねいに解説していただきました。受講した学生は運転免許があっても、自分の自動車を所有していないためか、いくつかのキーワードに対する問いかけには、反応が少し薄いようでした。 

後半では、秋田講師がご専門とされるアイシン精機㈱「周辺監視カメラシステム開発の動向」を、たくさんの図表や動画とともにお話くださったので、学生の理解も深まったようです。画像認識・処理、機械学習、制御などの技術開発について、貴重な研究成果を紹介いただきました。

3年生は、専門科目学習の必要性を実感し、授業が将来どのような仕事につながっていくのかというイメージを持つことができ、また卒業研究テーマ選択の参考にもなったようです。

大学院生にとっては、先端技術の開発を具体的に知ることができ、いろいろな制限を受けながらも高い信頼性を追求する商品開発の難しさや、おもしろさを知ることができました。

情報工学科学生の就職先は、中部地域の自動車関連の企業が多くなっています。自動車メーカーや自動車部品メーカー、メーカー系列の情報系企業(自動車組み込みシステム開発など)です。これらの企業を目指す学生にとっては、就職活動における企業研究にたいへん有意義だったようです。

H29特別講義.jpg

H29特別講義1.jpg