卒業生からのメッセージ(その1)

大学院博士前期課程1997年度修了

現在の勤務先:シャープ(株)・技術本部システム開発センター

「絶対進歩して面白いことになりそう」なコンピュータの勉強ができ、しかも手に職をつけることができる学科。そう思い私はこの情報工学科を選びました。入学した時は、既にパソコンを使いこなしているような同級生もいて、「ついていけるだろうか?」と不安に思うこともありましたが、基礎からきちんと勉強できるカリキュラムと、常に開放されている計算機室など、整った環境で学習することができました。

4年生になると研究室に配属になりましたが、そこでは先生方や先輩方から丁寧な指導があり、その一方で自分の興味に従った研究を進めることができました。この研究過程で得られた成果や失敗、「問題点を見つけ出し、解決するための手段を見つけ出す」という姿勢を身につけることができたことは、貴重な財産となっており、今の仕事に大変役に立っています。

大学院博士前期課程2000年度修了

現在の勤務先:NTTドコモ東海

一昔前には特殊な用途でしか使われなかったコンピュータも、今では必需品となっています。時代はIT革命真っ只中という感じで、「猫も杓子も」ではないですが、日常においてもコンピュータがない生活などまったく考えられなくなっています。まさに情報工学科の時代なのです。本学科では、プログラミング言語、計算機アーキテクチャ、コンピュータ・ネットワークなど、現代に欠かせない分野のカリキュラムが盛りだくさんです。たとえ将来情報系の仕事に就かないとしても、必ず役に立つスキルを修得できると言えます。私は高専からの編入生ということで少し特別な経緯を辿っていますが、親身になってくれる先生達やすばらしい仲間達に恵まれ、本当に有意義な学生生活を送ることができました。三重大学を選んで良かったと思っています。

大学院博士後期課程2005年度修了

現在の勤務先:三重大学研究員

私が情報工学科で学んでいた9年間の間に、情報技術の急速な発展が社会を劇的に変えてしまいました。一部の専門家や愛好者のものだったコンピュータが今ではありとあらゆる所で私たちの営みを支えており、インターネットの発達は社会のあり方を変えようとさえしています。

三重大学工学部情報工学科は、そんな「21世紀の産業革命」を担う技術者を育てる所です。情報工学科のカリキュラムでは、「時代が進んでも不変の基礎理論」から、「ソ フトウェア開発やネットワーク技術などの実践的な知識・スキル」、そして「コンピュータを応用した先端テクノロジー」まで広く深く学ぶことができ、4年間で情報技術者としての充分な基礎能力が備わります。更に、大学院で最先端の研究に携わることでより高度な能力を身に付けることも可能です し、私のように博士課程に進学して研究者としての一歩を踏み出すこともできます。

「ITの力で新しい社会を築きたい!」、「人間を超える知能を持ったコンピュータを創りたい!」、そんな大きな夢を持った皆さんを情報工学科は待っています。

博士前期課程2004年度修了

現在の勤務先:TIS株式会社

やるやらないは自分次第、学ぶ意志さえあれば最高のバックアップを受けられる。情報工学科にはそんな 環境があります。入学当初の私は、パソコンに触れたこともなく「プログラムって何?」という感じで知識 もゼロだったため、授業についていけるどうかも不安な状態でした。しかし基礎からきちんと学べるカリキ ュラムと、常に開放されている計算機室のおかげで自分のペースで学習することができました。特に大学4 年から配属された研究室では、教授、講師方々の親切丁寧な説明と適度なプレッシャーを受けながら研究を 進められたため、大学院2年次には国際会議で論文発表する機会までいただきました。

そして現在、私はシステムエンジニアとして、システムの設計、製造、保守などの仕事をしています。社 会人になって2年、振り返ってみれば、大学生活で学んだことは、とても役に立っています。情報工学の基 礎知識やプログラミング能力はもちろんですが、特に研究を通して学んだ"自ら問題点を見出し、その解決 手段を考える"という姿勢は、仕事をする上でも常に求められるため、今も大切に心がけています。